********************************************************* RIKEN BioResource Center - Japan Collection of Microorganisms JCM Mail News (電子メール版) No. 35 ********************************************************* 独立行政法人 理化学研究所 バイオリソースセンター 微生物材料開発室(JCM) から公開している微生物等の最新情報をお届けします。 ━━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ● 今月のリソース紹介 ● 新規公開微生物株(2009年6月公開) ● 新規公開微生物株由来ゲノムDNA ● 微生物株の寄託ならびに公開の証明書の発行 ● 大量依頼の場合に得られる提供手数料の特典システム導入のお知らせ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃ 今月のリソース紹介 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 分子生態学的解析によって細菌・アーキアには、これまで培養された菌株のな い、未培養系統群がたくさんあることが示されています。しかしこうした未培養 系統群の中にもようやく分離培養されてコレクションに寄託された菌株もありま す。そのような菌株でJCMから最近公開となったものの一部を以下に紹介します。 ● Methanocella paludicola JCM 13418 水田土壌等に優先的に生息し、水田か らのメタン排出のキープレーヤーと考えられているRC-Iで初めて分離されたメタ ン生成アーキアです。 ● Haloplasma contractile JCM 14575 深海底の無酸素塩水中から分離された、 無細胞壁性の細菌です。細胞上に触手様の突出物があり、これが収縮するユニー クな形態を持っています。 ● Elusimicrobium minutum JCM 14958 主としてシロアリ後腸などに優先的に生 息するTG1に属する細菌株です。ゲノム解析も行われ、その代謝特性が検討されて います。 詳細についてはオンラインカタログをご覧下さい。尚、Elusimicrobium minutum JCM 14958の提供には提供承諾書(書式M-6)が必要となります。 伊藤 隆(専任研究員) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃ 新規公開微生物株(2009年6月公開) ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 細菌 Arcanobacterium abortisuis JCM 14813 Type strain Bifidobacterium mongoliense JCM 15461 Type strain Brevibacillus panacihumi JCM 15086 Brevibacillus panacihumi JCM 15085 Type strain Chitinophaga niabensis JCM 15440 Type strain Chitinophaga niastensis JCM 15441 Type strain Clostridium pasteurianum JCM 1408 Type strain Desulfobulbus mediterraneus JCM 15784 Type strain Elusimicrobium minutum JCM 14958 Type strain Jiangella alkaliphila JCM 15620 Type strain Kineococcus gynurae JCM 15972 Type strain Maribacter antarcticus JCM 15445 Type strain Microbacterium aoyamense JCM 14900 Type strain Microbacterium deminutum JCM 14901 Type strain Microbacterium pumilum JCM 14902 Type strain Microbacterium terricola JCM 14903 Type strain Mycobacterium kyorinense JCM 15038 Type strain Mycobacterium pyrenivorans JCM 15927 Type strain Niabella ginsengisoli JCM 15444 Type strain Nitratireductor kimnyeongensis JCM 14851 Type strain Nonomuraea candida JCM 15928 Type strain Pedobacter sp. JCM 10638 Porphyromonas cangingivalis JCM 15983 Type strain Porphyromonas macacae JCM 15984 Pseudidiomarina donghaiensis JCM 15533 Type strain Pseudidiomarina maritima JCM 15534 Type strain Psychrobacter fulvigenes JCM 15526 Psychrobacter fulvigenes JCM 15525 Type strain Saccharibacillus kuerlensis JCM 14865 Type strain Thermovorax subterraneus JCM 15541 Type strain Tsukamurella carboxydivorans JCM 15482 Type strain Winogradskyella arenosi JCM 15527 Type strain 詳細は以下のサイトをご覧下さい。 http://www.jcm.riken.jp/JCM/catalogue_J.shtml ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃ 新規公開微生物株由来ゲノムDNA ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Alcaligenes faecalis JCM 20666 Azotobacter vinelandii JCM 21475 Bacillus cereus JCM 20266 Caldanaerobacter subterraneus subsp. tengcongensis JCM 11007 Geobacillus stearothermophilus JCM 14450 Pseudomonas aeruginosa JCM 20301 Staphylococcus aureus subsp. aureus JCM 20624 Streptomyces coelicolor JCM 4357 詳細は以下のサイトをご覧下さい。 https://www.brc.riken.jp/lab/dna/ja/JCMDNA.html ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃ 微生物株の寄託ならびに公開の証明書の発行 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology (IJSEM) 誌に新種等を発表される場合、あるいは本誌の Validation List に新 種等の掲載を依頼する場合、当該種等の基準株が2カ国以上のカルチャーコレ クションに寄託され、一般に公開されることの証明が求められます。JCMではこ の IJSEM 誌の方針に沿って、保存微生物株の寄託ならびに公開の証明書を発行 しています。(詳細は http://www.jcm.riken.jp/JCM/Depositing_J.shtml を ご覧下さい。) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃ 大量依頼の場合に得られる提供手数料の特典システム導入のお知らせ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ JCMでは、一度に20株以上を提供する場合、申込数に応じて請求代金がディス カウントされる特典システムを導入しております。20-49株の場合は約20%、50 株以上の場合は約25%ディスカウントの価格となっています。生物遺伝資源提 供同意書に関しては従来どおりです。 本システムには専用の微生物材料提供依頼書(書式M-4L)がありますので、以 下からダウンロードしてください。 http://www.jcm.riken.jp/JCM/Ordering_J.shtml 価格に関する詳細は以下をご覧ください。 https://www.brc.riken.jp/inf/distribute/jcmdiscount.shtml ------------------------ ※ メールでの情報提供受信を中止されたい場合は、微生物材料開発室 (inquiry@jcm.riken.jp)まで「メールニュース不要」の旨をご連絡下さい。 ※ 当メールへのご質問などは、微生物材料開発室(inquiry@jcm.riken.jp) までお送り下さい。 ※ 当メールニュース受信者各位機関のサーバーメインテナンス等によりメール ニュースをお届けできない場合でも、メールニュースの再発行は行いません。 発行済みのメールニュースは当開発室のwebサイトで公開しておりますので そちらをご覧下さい。 http://www.jcm.riken.jp/JCM/mailnews.shtml ※ 本メールに記載された内容は予告することなく変更することがあります。 ※ 本メールに掲載された記事を許可なく複製・転載することを禁止します。 _____________________________________________ 発行 独立行政法人 理化学研究所 バイオリソースセンター 微生物材料開発室 (JCM) inquiry@jcm.riken.jp http://www.jcm.riken.jp/ 2009年7月9日 _____________________________________________