************************************************************* RIKEN BioResource Center - Japan Collection of Microorganisms JCM Mail News (電子メール版) No. 91 ************************************************************* 理化学研究所 バイオリソースセンター 微生物材料開発室(JCM) が公開している微生物等の最新情報をお届けします。 ━━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ● 今月のトピックス「微生物株受入れ時の遺伝子検査について」 ● 新規公開微生物株(2015年5月公開) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃今月のトピックス「微生物株受入れ時の遺伝子検査について」 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ JCMでは、新種候補株や論文投稿予定株、何らかの特徴的な機能を有する菌株 など、研究者の皆様が分離・解析された様々な微生物株の寄託・譲渡を受け付 けています。その数は年々増加傾向にあり、昨年度は約800の微生物株をご寄 託頂きました。今回は、微生物の寄託時に実施される検査(受入検査)につい て紹介します。 寄託された微生物株は、菌株担当者により培養され、生残性、コロニー形態、 細胞形態、コンタミネーションの有無などが検査されます。また、JCMにて培養 された微生物株の細胞破砕液を用いてrRNA遺伝子領域等をPCR増幅した後に塩基 配列の一部を決定し、寄託者より提示された寄託株由来の配列情報と比較するこ とで、菌株の同一性を確認します。これらの受入検査に合格した菌株は保存行程 に進められ、最終的に凍結乾燥標品や凍結保存標品が作成されます。受入検査に おいては、寄託株の1割以上に何らかの問題が見出されており、寄託者への再寄 託を依頼するなどの措置を執っています。現在は全ての新規寄託株で遺伝子検査 を実施していますが、過去に保存された菌株の中には遺伝子検査未実施のものが 含まれており、今後順次遺伝子検査を進める予定です。 なお、JCMで実施している遺伝子検査の手順の詳細をJCMのホームページに掲載 していますので、下記リンク先をご参照下さい。 https://jcm.brc.riken.jp/ja/quality_control#dna 飯田敏也(遺伝子解析担当) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃ 新規公開微生物株(2015年5月公開) ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 細菌 Actinotalea suaedae JCM 19624 Type strain Aquibacillus salifodinae JCM 19761 Type strain Cetia pacifica JCM 19563 Type strain Chryseobacterium balustinum JCM 1278 Craurococcus roseus JCM 9933 Type strain "Dactylosporangium sucinum" JCM 19831 Desulfovibrio biadhensis JCM 30146 Type strain Frigoribacterium endophyticum JCM 30093 Type strain Grimontia hollisae JCM 1285 Hymenobacter latericoloratus JCM 30327 Type strain Hymenobacter luteus JCM 30328 Type strain Hyunsoonleella pacifica JCM 17860 Type strain Labedella endophytica JCM 30092 Type strain Myroides injenensis JCM 17451 Type strain Oerskovia enterophila JCM 21363 Type strain Olsenella scatoligenes JCM 19907 Type strain Parabacteroides faecis JCM 18682 Type strain Pedobacter daejeonensis JCM 30352 Type strain Pedobacter trunci JCM 30353 Type strain Rhodanobacter koreensis JCM 19614 Type strain Rhodococcus soli JCM 19627 Type strain Romboutsia sedimentorum JCM 19607 Type strain Sporolactobacillus shoreae JCM 19541 Type strain Sporolactobacillus spathodeae JCM 19542 Type strain Vibrio tritonius JCM 16456 Type strain Vibrio tritonius JCM 16457 Vibrio tritonius JCM 16458 Vibrio tritonius JCM 16459 アーキア Methanosarcina subterranea JCM 15540 Type strain 真菌 Candida subhashii JCM 30101 Cryptococcus terricola JCM 24517 Scheffersomyces sp. JCM 30102 Yarrowia sp. JCM 30162 Yarrowia sp. JCM 30163 詳細は以下のサイトから検索できますのでご利用ください。 https://jcm.brc.riken.jp/ja/catalogue ------------------------ ※ メールでの情報提供受信を中止されたい場合は、微生物材料開発室 (inquiry@jcm.riken.jp)まで「メールニュース不要」の旨をご連絡下さい。 ※ 当メールへのご質問などは、微生物材料開発室(inquiry@jcm.riken.jp) までお送り下さい。 ※ 当メールニュース受信者各位機関のサーバーメインテナンス等によりメール ニュースをお届けできない場合でも、メールニュースの再発行は行いません。 発行済みのメールニュースは当開発室のwebサイトで公開しておりますので そちらをご覧下さい。 https://jcm.brc.riken.jp/ja/mailnews ※ 本メールに記載された内容は予告することなく変更することがあります。 ※ 本メールに掲載された記事を許可なく複製・転載することを禁止します。 _____________________________________________ 発行 理化学研究所 バイオリソースセンター 微生物材料開発室 (JCM) inquiry@jcm.riken.jp https://jcm.brc.riken.jp/ja/ 2015年6月16日 _____________________________________________