************************************************************* RIKEN BioResource Center - Japan Collection of Microorganisms JCM Mail News (電子メール版) No. 85 ************************************************************* 独立行政法人 理化学研究所 バイオリソースセンター 微生物材料開発室(JCM) が公開している微生物等の最新情報をお届けします。 ━━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ● 酵母類の取り扱いに関する基礎技術研修のお知らせ ● 今月のリソース紹介 「ゲノム解析を実施した好気性臨床細菌およびその関 連細菌」 ● JCMリソースの製品活用事例 ● 第37回日本分子生物学会年会におけるブース展示のご報告 ● 新規公開微生物株(2014年11月公開) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃ 酵母類の取り扱いに関する基礎技術研修 ~アンプル開封からDNA抽出・PCR ┃ 産物の精製まで~ のお知らせ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ JCMでは下記の要領で技術研修を行います。 概 要: 酵母類の同定に有用な遺伝情報(Large subunit rRNA遺伝子の塩 基配列)取得のための、基本的な培養・DNA抽出・PCR法等につい て講義および実習を行います。 研修期間: 平成 27年 1月 29日(木)~30日(金)(2日間) 実施場所: 独立行政法人理化学研究所(筑波地区) 情報・微生物棟内 (茨城県つくば市高野台3-1-1) 詳細はhttps://ja.brc.riken.jp/consulting/kensyu_jcm8.shtmlをご覧ください。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃ 今月のリソース紹介 「ゲノム解析を実施した好気性臨床細菌およびその関 ┃ 連細菌」 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 新興感染症や再興感染症が深刻な社会問題となる中、臨床細菌およびその関連 細菌は広く研究・開発されており、JCMでも頻繁に利用されるリソースの一つで す (参考: https://jcm.brc.riken.jp/ja/result)。一方、ポストゲノム時代を迎 えて以降、多くの微生物株の全ゲノムが解読されるようになり、現在では比較ゲ ノム解析やSNPs解析が行われるなど菌株個々のゲノム情報の重要性が増していま す。メールニュースNo. 79で御案内させて頂いたように、平成24年度NBRPゲノム 情報等整備プログラムの下、JCMが保有する多様な細菌・アーキア約300株のドラ フトゲノム解析を東京大学新学述領域オーミクス情報センターと共同で実施致し ました。そのゲノム解析の対象として、以下の好気性臨床細菌およびその関連細 菌を選抜し、ドラフトゲノム解析を実施致しました。 Acinetobacter baumannii JCM 6841 (Type strain) Campylobacter jejuni subsp. jejuni JCM 2013 (Type strain) Escherichia coli JCM 1649 (Type strain) Escherichia coli JCM 5491 Escherichia coli JCM 18426 (O157:H7) Escherichia coli JCM 20135 (K-12由来株) Helicobacter pylori JCM 12093 (Type strain) Klebsiella pneumoniae subsp. pneumoniae JCM 1662 (Type strain) Kosakonia cowanii JCM 10956 (Type strain) Legionella pneumophila subsp. pneumophila JCM 7571 (Type strain) Pseudomonas aeruginosa JCM 5962 (Type strain) Pseudomonas aeruginosa JCM 6119 Pseudomonas aeruginosa JCM 14847 (PAO1由来株) Raoultella sp. JCM 20051 Salmonella enterica subsp. enterica JCM 1652 (Type strain) Staphylococcus aureus subsp. aureus JCM 2151 Staphylococcus aureus subsp. aureus JCM 2413 Staphylococcus epidermidis JCM 2414 (Type strain) ゲノム情報の詳細については、下記のサイトを御覧下さい。 https://jcm.brc.riken.jp/en/nbrplist_e 飯野 隆夫(好気性および通性嫌気性細菌担当) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃ JCMリソースの製品活用事例 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ JCMの利用者から、提供したリソース(Lactococcus lactis subsp. lactis JCM 5805)を活用した製品が紹介されています。 JCMリソースを用いた研究の成果を製品化・事業化された場合は、JCMにお知らせ 頂くとともに、JCM番号などの情報をぜひ紹介ください。なお、製品化・事業化 を検討される際は、当該菌株の提供の際のMTAの内容を、今一度ご確認ください。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃ 第37回日本分子生物学会年会におけるブース展示のご報告 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 第37回日本分子生物学会年会(横浜、2014年11月)附設展示会場NBRPコーナー でのJCMブース展示に多くの方々にお立ち寄りいただき、誠にありがとうござい ました。貴重なご意見・ご希望・ご質問等をいただきましたので、良く検討して 事業の参考とさせていただきます。今後ともよろしくお願い申し上げます。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃ 新規公開微生物株(2014年11月公開) ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 細菌 Acetomicrobium faecale JCM 30420 Type strain Acinetobacter apis JCM 18575 Type strain Gracilibacillus alcaliphilus JCM 17253 Type strain Mariniphaga anaerophila JCM 18693 Type strain Paenibacillus pinisoli JCM 19203 Type strain "Paenibacillus shenyangensis" JCM 19307 Prauserella shujinwangii JCM 19736 Type strain Rhizobium straminoryzae JCM 19536 Type strain Schleiferia thermophila JCM 30197 Type strain Sphingobacterium yanglingense JCM 30166 Type strain Streptococcus oriloxodontae JCM 19285 Type strain Sulfitobacter geojensis JCM 18835 Type strain Sulfitobacter noctilucae JCM 18833 Type strain Sulfitobacter noctilucicola JCM 18834 Type strain アーキア "Halobacterium rubrum" JCM 19908 Proposed type strain 詳細は以下のサイトから検索できますのでご利用ください。 https://jcm.brc.riken.jp/ja/catalogue ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃ 年末年始休業のお知らせ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 誠に勝手ながら下記の期間、年末年始の休業とさせていただきます。 皆様には大変ご不便をお掛け致しますが、何卒ご理解賜りますよう宜しくお願い 申し上げます。 休業期間:平成26年12月27日(土)~平成27年1月4日(日) ------------------------ ※ メールでの情報提供受信を中止されたい場合は、微生物材料開発室 (inquiry@jcm.riken.jp)まで「メールニュース不要」の旨をご連絡下さい。 ※ 当メールへのご質問などは、微生物材料開発室(inquiry@jcm.riken.jp) までお送り下さい。 ※ 当メールニュース受信者各位機関のサーバーメインテナンス等によりメール ニュースをお届けできない場合でも、メールニュースの再発行は行いません。 発行済みのメールニュースは当開発室のwebサイトで公開しておりますので そちらをご覧下さい。 https://jcm.brc.riken.jp/ja/mailnews ※ 本メールに記載された内容は予告することなく変更することがあります。 ※ 本メールに掲載された記事を許可なく複製・転載することを禁止します。 _____________________________________________ 発行 独立行政法人 理化学研究所 バイオリソースセンター 微生物材料開発室 (JCM) inquiry@jcm.riken.jp https://jcm.brc.riken.jp/ja/ 2014年12月24日 _____________________________________________