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 属名:
 種名:
    例1: 属名 = Micromonospora
例2: 種名 = aurantiaca
例3: 属名 = %monospo, 種名 = %ensis
(前方一致検索。ワイルドカード「%」を使って中間または後方一致検索も可能。大文字・小文字は区別されません)

 学名検索2
   学名:
    例1: 学名 = Micromonospora chalcea
例2: 学名 = Lactobacillus paracasei subsp. paracasei
(前方一致検索。ワイルドカード「%」を使って中間または後方一致検索も可能。大文字・小文字は区別されません)

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    例: JCM = 12345 (完全一致検索)

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例2: 機関名略称 = VKM, 番号 = Ac-636
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    例1: JCM培地番号 = 58
例2: 培地名 = malt extract
(JCM培地番号は完全一致検索、培地名は部分一致検索。大文字・小文字は区別されません)

JCM Mail News No. 82

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RIKEN BioResource Center - Japan Collection of Microorganisms
            JCM Mail News (電子メール版) No. 82
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独立行政法人 理化学研究所 バイオリソースセンター 微生物材料開発室(JCM)
が公開している微生物等の最新情報をお届けします。

━━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
● 今月のリソース紹介「初めてカルチャーコレクションから公開されたタウム
  アーキオータの菌株:Nitrososphaera viennensis」
● 環境微生物系学会合同大会2014におけるブース展示のお知らせ
● 「第10回国際菌学会」参加報告
● 新規公開微生物株(2014年8月公開)

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┃  今月のリソース紹介「初めてカルチャーコレクションから公開されたタウム
┃ アーキオータの菌株:Nitrososphaera viennensis」
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 これまでに分離培養されているほぼ全てのアーキア(Archaea)はクレンアー
キオータ(Crenarchaeota)かユーリアーキオータ(Euryarchaeota)属するもの
で、これらは高温、高塩濃度、酸性、高度嫌気的など特殊な環境から分離された
ものです。しかしアーキアにはクレンアーキオータ・ユーリアーキオータ以外に
も系統学的に多様なアーキアが存在し、またその生息環境も上述のような特殊な
環境にとどまらないことが示されています。
 タウムアーキオータ(Thaumarchaeota)と呼ばれるアーキアは、かつては“中
温性のクレンアーキオータ”とも呼ばれ、海洋や土壌などの試料から検出されて
います。2005年にアメリカの水族館から’Nitrosopumilus maritimus’とよばれ
るタウムアーキオータが初めて分離培養されましたが、それ以後にも純粋培養あ
るいは共生系としてもカルチャー化されたものはまだ多くはありません。こうし
たタウムアーキオータの多くはアンモニア酸化に関わっていることが示されてお
り、その存在量の大きさから地球上における窒素循環を考える上で重要な微生物
群と考えられています。
 JCMではこの度このタウムアーキオータに属する純粋培養株、Nitrososphaera
viennensis JCM 19564を公開致しましたので、興味のある方はどうぞご利用くだ
さい。なお、2014年に公開されている下記論文ではJCM番号の表記に誤りがあり
ますのでご注意ください。

参考文献
Tourna, M. et al. 2011. Nitrososphaera viennensis, an ammonia oxidizing
archaeon from soil. Proc. Natl. Acad. Sci. USA 108: 8420-8425. PMID:
21525411.
Stieglmeier, M. et al. 2014. Nitrososphaera viennensis gen. nov., sp.
nov., an aerobic and mesophilic, ammonia-oxidizing archaeon from soil
and a member of the archaeal phylum Thaumarchaeota. Int. J. Syst. Evol.
Microbiol. 64: 2738-2752. PMID: 24907263.

(伊藤 隆:アーキア・極限環境細菌担当)

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┃  環境微生物系学会合同大会2014におけるブース展示のお知らせ
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 環境微生物系学会合同大会2014においてJCMのブース展示を行います。本大会
にご出席される方はどうぞブースにお立ち寄りくださいますようご案内いたしま
す。

展示期間: 2014年10月22日(水)11時 ~ 23日(木)20時
会場: アクトシティ浜松 展示イベントホール 第1ブロック奥部分
   (〒430-7790 静岡県浜松市中区板屋町111-1)
大会ホームページ: http://www.microbial-ecology.jp/meeting/

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┃  「第10回国際菌学会」参加報告
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 第10回国際菌学会(The 10th International Mycological Congress; IMC10)
が2014年8月3日~8日、タイ、バンコクのQueen Sirikit National Convention
Centerで開催されました。本大会では、午前にKeynote/plenary講演(メイン会
場)と一般シンポジウム(複数会場)、午後にポスターセッションと命名規約セ
ッション(3日間の並行開催)、ならびに一般シンポジウムが行われました。64
の世界各国から経験豊富な研究者、若手のポスドクや大学院生など約1000人が参
加し、菌学全般の多岐にわたる研究成果について186題の口頭発表、526題のポス
ター発表が行われ、熱い議論が繰り広げられました。また、命名規約セッション
ではメルボルン規約(2012; 藻類/菌類/植物の命名規約)第59条の改正、すなわ
ち菌類の統一命名法に関する多型性菌類の採用すべき学名リストについて具体的
に議論されると予想していましたが、代表的菌群におけるICTFメンバー
(International Commission on the Taxonomy of Fungi) からの概要報告があっ
たものの、IMA Fungus (IF) に事前に発表された一連の報告以上の大きな進展は
ありませんでした。暫定的な菌類属名リスト(IF 4:381-443, 2013)の改訂版も
本セッションで紹介されなかったため、2017年国際植物学会議での菌類の学名決
定に向けた重要提案がIFやTaxonにおいてこれから発表されると思われます。
また、学名リスト関連情報については、以下のサイトも参考になります。

Genera of fungi database < http://www.generaoffungi.org/ >
ICTF, list < http://www.fungaltaxonomy.org/lists >

 私たちは、1) 凍結保存が難しいとされる菌群(卵菌類)用いた、各菌株の生
存に影響を与える凍結方法やその過程に関する研究(埋橋); 2) 台湾産糸状不
完全菌の系統分類(岡田)について発表しました。また、特に興味深かったセッ
ションは「卵菌類の系統および分類における現在の見方(Current perspectives
on the phylogeny and taxonomy of Oomycetes)(埋橋)」、「形態的特徴が乏
しい微小菌類: Walter Gams 博士80歳祝賀シンポジウム(Microfungi with
reduced morphology)(岡田)」などであり、後者では日本人研究者(出川洋介
氏)が見事な発表をされ、多くの新しい情報や知識を得ることができました。
 IMC開催などに重要な役目を果たすThe International Mycological
Association (IMA; IFの編集母体) に関しては、本大会でのビジネス会議(岡田
が出席; 今期で任期終了)においてDr. Keith Seifertが新会長に選出され、IMC
10閉会式において参加者に周知され、就任の挨拶をされました。世代交代を感じ
た国際会議でもありました。
 IMC10で得た知識、経験、人脈を大切にし、今後の研究・業務を発展させてい
けるよう励みたいと思います。

IMC10に関する参考サイト:
http://imc10.com/2014/home.html
http://www.biotec.or.th/en/index.php/info-center/allnews/1533-the#.VA0U_Rb1EuU

埋橋志穂美、岡田元

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┃  新規公開微生物株(2014年8月公開)
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細菌
"Aestuariibaculum scopimerae"          JCM 19486   Proposed type strain
"Agromyces arachidis"                  JCM 19251   Proposed type strain
"Altuibacter lentus"                   JCM 18884   Proposed type strain
"Bacillus thaonhiensis"                JCM 18863   Proposed type strain
Conyzicola lurida                      JCM 19257   Type strain
"Deinococcus swuensis"                 JCM 18581   Proposed type strain
Desulfocarbo indianensis               JCM 19826   Type strain
Dongia rigui                           JCM 17521   Type strain
Flavihumibacter solisilvae             JCM 19891   Type strain
Geomicrobium sediminis                 JCM 18144   Type strain
Gramella planctonica                   JCM 18807   Type strain
"Isoptericola rhizophila"              JCM 19252   Proposed type strain
Lactobacillus furfuricola              JCM 18764   Type strain
Lactobacillus furfuricola              JCM 18765
Litoribacillus peritrichatus           JCM 17551   Type strain
Luteococcus sediminum                  JCM 19259   Type strain
Lysinibacillus halotolerans            JCM 19611   Type strain
Nocardioides nanhaiensis               JCM 18127   Type strain
Novosphingobium chloroacetimidivorans  JCM 19923   Type strain
Paenibacillus marinisediminis          JCM 17886   Type strain
"Rubrobacter calidifluminis"           JCM 19154   Proposed type strain
"Rubrobacter calidifluminis"           JCM 19156
"Rubrobacter naiadicus"                JCM 19155   Proposed type strain
"Rubrobacter naiadicus"                JCM 19157
Spirochaeta psychrophila               JCM 17280   Type strain
Streptomyces chumphonensis             JCM 18521
Streptomyces chumphonensis             JCM 18522   Type strain

アーキア
Nitrososphaera viennensis              JCM 19564   Type strain


詳細は以下のサイトから検索できますのでご利用ください。
https://jcm.brc.riken.jp/ja/catalogue

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発行
独立行政法人 理化学研究所 バイオリソースセンター
微生物材料開発室 (JCM)
inquiry@jcm.riken.jp
https://jcm.brc.riken.jp/ja/
2014年9月11日
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