JCM Mail News No. 79

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RIKEN BioResource Center - Japan Collection of Microorganisms
            JCM Mail News (電子メール版) No. 79
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独立行政法人 理化学研究所 バイオリソースセンター 微生物材料開発室(JCM)
が公開している微生物等の最新情報をお届けします。

━━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
● JCMの日本語ホームページが新しくなりました
● バイオリソースの提供手数料の改定のお知らせ
● 駒形和男元培養生物部長が日本学士院エジンバラ公賞を受賞しました
● NBRPゲノム情報等整備プログラムで解読したJCM株のゲノム情報の
 公開について
● 理化学研究所一般公開のお知らせ
● 今月のリソース紹介「回帰熱・ライム病の原因菌であるBorrelia属
 細菌」
● 新規公開微生物株(2014年3月公開)
● 第8回日本ゲノム微生物学会年会および日本農芸化学会2014年度大会
 におけるパネル展示のご報告
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┃ JCMの日本語ホームページが新しくなりました
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 JCMの日本語ホームページがリニューアルされました。オンラインカタログ
をページ左側に配置することにより、より検索しやすくなっています。今後と
も多くのみなさまにご利用いただけるよう、内容の充実を図ってまいります。

 なお、ホームページのURLも変更になっております。新しいホームページは
下記のURLからご覧になれます。
http://jcm.brc.riken.jp/

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┃ バイオリソースの提供手数料の改定のお知らせ
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 当センターは、ライフサイエンスの開発研究に必要なバイオリソースを整備
し、提供する事業を実施いたしております。事業を継続的かつ円滑に行うため
に、バイオリソースの収集、保存、品質管理等に必要な経費は理化学研究所運
営費交付金を充て、提供に必要な経費は提供手数料として利用者の皆様にご負
担いただいております。
 この度は、消費税率が5%から8%へ引き上げられることに伴い、提供手数料
を改定させていただくことになりました。ご理解を賜りますよう、何卒宜しく
お願い申し上げます。
 今後とも、利用者の皆様の研究活動の発展に貢献できるよう、バイオリソー
スの充実と品質の向上に努力して参ります。活発なご利用をお待ちいたしてお
ります。

詳細は以下のサイトをご覧下さい。
https://ja.brc.riken.jp/#get-bioresource

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┃ 駒形和男元培養生物部長が日本学士院エジンバラ公賞を受賞しました
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 平成26(2014)年3月12日、微生物材料開発室(JCM)の前身であるライフ
サイエンス培養生物部の駒形和男 元部長(現東京大学名誉教授)による、日
本学士院エジンバラ公賞の受賞が決定しました。これは、「微生物の分類学的
研究と微生物系統保存事業に対する貢献」の業績によるもので、駒形氏は、昭
和56(1981)年に設置された理化学研究所ライフサイエンス培養生物部(系
統保存室、分類室)(当時)で初代部長を務め、国の実験生物保存事業の中核
機関としての基盤確立に尽力されました。授賞式は、本年7月、東京・上野で
開かれる予定です。

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┃ NBRPゲノム情報等整備プログラムで解読したJCM株のゲノム情報の公開
┃ について
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 JCMでは、平成24年度のNBRPゲノム情報等整備プログラムに採択され、環境
と健康の様々な研究に有用な多様な細菌およびアーキアの約300株について、
ドラフトゲノム解析を東京大学新領域オーミクス情報センターと共同で実施し
ました。これらの解析ゲノム情報を公開しましたのでご利用ください。また、
同時に解析に供したゲノムDNAも提供しておりますのでご利用ください。

詳細は以下のサイトをご覧ください。
http://www.jcm.riken.jp/JCM/nbrplist.shtml

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┃ 理化学研究所一般公開のお知らせ
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 理化学研究所筑波地区の一般公開が行われます。皆様のご来場をお待ちして
おります。

4月18日(金)13:00 - 16:00 および 19日(土)10:00 - 16:00

詳細は以下のサイトをご覧ください。
http://rtcweb.rtc.riken.jp/openhouse26/index.html

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┃ 今月のリソース紹介「回帰熱・ライム病の原因菌であるBorrelia属細菌」
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 Borrelia属細菌は回帰熱やライム病の原因菌として知られる螺旋状の微好
気性細菌です。本菌はダニやシラミを媒介してヒトに感染し、日本でも数は少
ないものの年間数件の症例があります。一方、Borrelia属細菌は増殖速度が
遅いこともさることながら、培養が容易でないため研究があまり進展していな
いのが実情です。
 現在、JCMではBorrelia japonica JCM 8951とBorrelia sinica
JCM 10505の2株の提供体制を整え、公開しています。一般にBorrelia属細
菌は微好気性細菌として知られ、液体培地で十分に満たしたチューブ中で培養
することが一般的です。しかし、本方法では、溶存酸素が高くBorreliaの培
養に適しておりません。当施設では、N2/CO2置換した血清瓶に液体培地を無
菌的に加えて、培養を行なうことをお薦め致します。
 なお、これらの菌株の提供をお申し込みの際にはバイオセーフティーレベル
2微生物株利用誓約書 (Form M-7) が必要となります。菌株情報ならびに誓
約書の詳細についてはホームページをご覧下さい。

飯野 隆夫(好気性細菌担当)

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┃ 新規公開微生物株(2014年3月公開)
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細菌
Aggregatibacter actinomycetemcomitans	JCM 2434	
Alloprevotella tannerae			JCM 16135	Type strain
Anaerobaculum mobile			JCM 12221	Type strain
Aquibacter zeaxanthinifaciens		JCM 18557	Type strain
Arthrobacter sp.			JCM 19049	
Bacillus sp.				JCM 19034	
Bacillus sp.				JCM 19035	
Bacillus sp.				JCM 19041	
Bacillus sp.				JCM 19045	
Bacillus sp.				JCM 19046	
Bacillus sp.				JCM 19047	
Bacillus sp.				JCM 19056	
Bacillus sp.				JCM 19058	
Bacillus sp.				JCM 19059	
Brevibacillus fulvus			JCM 18162	Type strain
"Brevibacterium pakistanensis"		JCM 18882	
"Cellulomonas pakistanensis"		JCM 18755	
Chitinophaga taiwanensis		JCM 18895	Type strain
Citrobacter freundii			JCM 2631	
Cloacibacterium haliotis		JCM 18869	Type strain
Clostridium aceticum			JCM 15732	Type strain
Comamonas testosteroni			JCM 19603	
Conexibacter sp.			JCM 18997	
Desulfatiferula berrensis		JCM 18157	Type strain
Enterovibrio sp.			JCM 19048	
Ferriphaselus amnicola			JCM 18545	Type strain
Gemmobacter megaterium			JCM 18498	Type strain
Geobacillus sp.				JCM 19604	
Geomicrobium sp.			JCM 19037	
Geomicrobium sp.			JCM 19038	
Geomicrobium sp.			JCM 19039	
Geomicrobium sp.			JCM 19055	
Gracilibacillus sp.			JCM 18966	
Isoptericola sp.			JCM 19051	
Luteimonas abyssi			JCM 19229	Type strain
Luteimonas abyssi			JCM 19459	
Luteimonas abyssi			JCM 19460	
"Lysinibacillus composti"		JCM 18777	
Methylomarinovum caldicuralii		JCM 13666	Type strain
Mucilaginibacter defluvii		JCM 18283	Type strain
Myroides xuanwuensis			JCM 19200	Type strain
Nesterenkonia sp.			JCM 19054	
Nocardioides sp.			JCM 18998	
Nocardioides sp.			JCM 18999	
Nonlabens antarcticus			JCM 14068	Type strain
Novosphingobium arabidopsis		JCM 18896	Type strain
Oceanobacillus sp.			JCM 19060	
Paenibacillus sp.			JCM 18996	
Paenibacillus sp.			JCM 19040	
Pelolinea submarina			JCM 17238	Type strain
Photobacterium aestuarii		JCM 18592	Type strain
Photobacterium sp.			JCM 19050	
Prosthecobacter algae			JCM 18053	Type strain
Pseudoalteromonas xiamenensis		JCM 18779	Type strain
Pseudomonas aeruginosa			JCM 19686	
Pseudomonas putida			JCM 18452	
Pseudomonas sp.				JCM 19688	
Pseudonocardia sediminis		JCM 18540	Type strain
Pseudovibrio sp.			JCM 19062	
Psychrobacter sp.			JCM 18900	
Psychrobacter sp.			JCM 18901	
Psychrobacter sp.			JCM 18902	
Psychrobacter sp.			JCM 18903	
Ruminococcus torques			JCM 6553	Type strain
Salinibacillus xinjiangensis		JCM 18732	Type strain
Shewanella sp.				JCM 19057	
Silvimonas sp.				JCM 19000	
"Sphingobacterium pakistanense"		JCM 18974	Proposed type strain
Sphingobium sp.				JCM 19687	
Sphingomonas haloaromaticamans		JCM 19685	
"Streptomyces muensis"			JCM 17576	Proposed type strain
Streptomyces sp.			JCM 18897	
Tetragenococcus halophilus		JCM 19268	
Tetragenococcus halophilus		JCM 19269	
Thalassobacillus sp.			JCM 19033	
Unidentified bacterium			JCM 19270	
Unidentified bacterium			JCM 19271	
Unidentified bacterium			JCM 19275	
Unidentified bacterium			JCM 19276	
Vibrio sp.				JCM 18904	
Vibrio sp.				JCM 18905	
Vibrio sp.				JCM 19052	
Vibrio sp.				JCM 19053	
Vibrio sp.				JCM 19061	
Vibrio sp.				JCM 19063	
Vibrio sp.				JCM 19064	
Vibrio sp.				JCM 19231	
Vibrio sp.				JCM 19232	
Vibrio sp.				JCM 19233	
Vibrio sp.				JCM 19234	
Vibrio sp.				JCM 19235	
Vibrio sp.				JCM 19236	
Vibrio sp.				JCM 19237	
Vibrio sp.				JCM 19238	
Vibrio sp.				JCM 19239	
Vibrio sp.				JCM 19240	
Vibrio sp.				JCM 19241	
Wenyingzhuangia marina			JCM 18494	Type strain

アーキア
Natronoarchaeum rubrum			JCM 17119	Type strain
Vulcanisaeta sp.			JCM 16161	

詳細は以下のサイトから検索できますのでご利用ください。
http://jcm.brc.riken.jp/catalogue

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┃ 第8回日本ゲノム微生物学会年会および日本農芸化学会2014年度大会にお
┃ けるパネル展示のご報告
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 第8回日本ゲノム微生物学会年会および日本農芸化学会2014年度大会におい
て JCM のパネル展示を行いました。多くの方々にお立ち寄りいただき、また
アンケートでは貴重なお時間を割いていただき、ありがとうございました。
お寄せいただいた貴重なご意見は、今後の事業の参考とさせていただきます。
今後ともよろしくお願い申し上げます。

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※ メールでの情報提供受信を中止されたい場合は、微生物材料開発室
(inquiry@jcm.riken.jp)まで「メールニュース不要」の旨をご連絡下さい。
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までお送り下さい。
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らをご覧下さい。
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発行
独立行政法人 理化学研究所 バイオリソースセンター
微生物材料開発室 (JCM)
inquiry@jcm.riken.jp
http://jcm.brc.riken.jp/
2014年4月7日
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