********************************************************* RIKEN BioResource Center - Japan Collection of Microorganisms JCM Mail News (電子メール版) No. 21 ********************************************************* 独立行政法人 理化学研究所 バイオリソースセンター 微生物材料開発室(JCM) から公開している微生物等の最新情報をお届けします。 ━━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ● 今月のリソース紹介 ● 新規公開微生物株(2007年11月公開) ● 新規公開微生物株由来ゲノムDNA ● JCM微生物株カタログ第10版(2007年)の発行について ● BMB2007(第30回日本分子生物学会年会・第80回日本生化学会大会 合同大会) でのパネル展示のご報告 ● 微生物株の寄託ならびに公開の証明書の発行 ● 大量依頼の場合に得られる提供手数料の特典システム導入のお知らせ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃ 今月のリソース紹介 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ バイオマスは、温室効果ガス対策の柱である再生可能エネルギーの中で最も 有望視されており、バイオマスの利用の中でバイオエタノールは環境的にも産業 的にも重要な位置を占めています。バイオマスを用いたエタノール発酵の課題の 一つとして、セルロースを分解して得られるグルコース(ヘキソースの一つで、 ここではC6糖と略す)とヘミセルロースから得られるキシロース、アラビノース などのペントース(ここではC5糖と略す)が共存する時に、並行して発酵させる 技術(C5/C6並行発酵)の開発が挙げられます。従来から使われている Saccharomyces cerevisiaeなどの酵母やZymomonas属細菌は、C6糖の発酵機能をも っていますが、C5糖を発酵することはできません。そこで、C5糖からエタノール を産生する酵母が注目され、これらの酵母の代謝系の解析や遺伝学的育種などの 研究が世界的に進められています。JCMではこのようなニーズにも対応できるよう に酵母リソースの整備を行っており、以下の7菌株を公開しています。是非ご利用 ください。 Tはその種の基準株であることを示しています。 キシロース発酵酵母 Candida shehatae var. shehatae JCM 9840T Candida shehatae var. lignosa JCM 9837T Pachysolen tannophilus JCM 1633T Pichia segobiensis JCM 10740T Pichia stipitis JCM 10742T アラビノース発酵酵母 Candida arabinofermentans JCM 10727T Candida arabinofermentans JCM 10728 (担当:専任研究員 鈴木基文) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃ 新規公開微生物株(2007年11月公開) ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 細菌 Agrococcus casei JCM 14916 Type strain Altererythrobacter epoxidivorans JCM 13815 Type strain Amphibacillus sediminis JCM 23213 Type strain Amycolatopsis saalfeldensis JCM 14909 Type strain Amycolatopsis taiwanensis JCM 14925 Type strain Arenibacter latericius JCM 13508 Type strain Arthrobacter parietis JCM 14917 Type strain Brevundimonas lenta JCM 14602 Type strain Cellulomonas composti JCM 14898 Type strain Cellulomonas terrae JCM 14899 Type strain Desulfatiferula olefinivorans JCM 14469 Type strain Fangia hongkongensis JCM 14605 Type strain Gordonia malaquae JCM 14874 Type strain Gordonia polyisoprenivorans JCM 14875 Halobacillus faecis JCM 23212 Type strain Labedella gwakjiensis JCM 14008 Type strain Leucobacter alluvii JCM 14919 Type strain Leucobacter luti JCM 14920 Type strain Luedemannella flava JCM 13250 Type strain Luedemannella helvata JCM 13249 Type strain Methylophaga aminisulfidivorans JCM 14647 Type strain Micromonospora coriariae JCM 14921 Type strain Mycobacterium heidelbergense JCM 14842 Type strain Nocardia amamiensis JCM 14877 Type strain Nocardioides terrigena JCM 14582 Type strain Pseudomonas alcaligenes JCM 20561 Type strain Rhodobacter changlensis JCM 14338 Type strain Rhodococcus phenolicus JCM 14914 Type strain Roseomonas terrae JCM 14592 Type strain Roseospira goensis JCM 14191 Type strain Roseospira visakhapatnamensis JCM 14190 Type strain Solirubrobacter soli JCM 14923 Type strain Streptomyces bangladeshensis JCM 14924 Type strain Streptomyces koyangensis JCM 14915 Type strain Streptosporangium purpuratum JCM 14926 Type strain Streptosporangium yunnanense JCM 14927 Type strain Tateyamaria omphalii JCM 21569 Type strain Thiorhodococcus bheemlicus JCM 14149 Type strain Thiorhodococcus kakinadensis JCM 14150 Type strain Tsukamurella spongiae JCM 14882 Type strain Williamsia serinedens JCM 14883 Type strain 詳細は以下のサイトをご覧下さい。 http://www.jcm.riken.jp/JCM/catalogue_J.html ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃ 新規公開微生物株由来ゲノムDNA ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Bacteroides fragilis JCM 11019T Pseudomonas aeruginosa JCM 5962T Pseudomonas aeruginosa JCM 14847 Salmonella enterica subsp. enterica JCM 1652 Staphylococcus aureus subsp. aureus JCM 2179 Staphylococcus aureus subsp. aureus JCM 2413 Staphylococcus aureus subsp. aureus JCM 2874 Staphylococcus aureus subsp. aureus JCM 8702 詳細は以下のサイトをご覧下さい。 https://www.brc.riken.jp/lab/dna/ja/JCMDNA.html ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃ JCM微生物株カタログ第10版 (2007年) の発行について ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ RIKEN BRC では上記カタログをまもなく発行いたします。公開株10,731株 [細菌(放線菌を含む)6,438、アーキア(古細菌)274株、真菌(糸状菌および 酵母)4,000株、その他19株]を収載の予定です。販売価格は 5,250 円 (本体 5,000 円 + 税)で、海外の場合は送料が加算されます。詳細については、後日 ホームページでお知らせ致します。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃ BMB2007(第30回日本分子生物学会年会・第80回日本生化学会大会 合同大会) ┃ でのパネル展示のご報告 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 昨年12月11日~14日にパシフィコ横浜で開催されたBMB2007(第30回日本分子 生物学会年会・第80回日本生化学会大会 合同大会)において、JCMのパネル展示 を行いました。大勢の皆様にお立寄いただきありがとうございました。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃ 微生物株の寄託ならびに公開の証明書の発行 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology (IJSEM) 誌に新種等を発表される場合、あるいは本誌の Validation List に新 種等の掲載を依頼する場合、当該種等の基準株が2カ国以上のカルチャーコレ クションに寄託され、一般に公開されることの証明が求められます。JCMではこ の IJSEM 誌の方針に沿って、保存微生物株の寄託ならびに公開の証明書を発行 しています。(詳細はhttp://www.jcm.riken.jp/JCM/Depositing_J.htmlをご 覧下さい。) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃ 大量依頼の場合に得られる提供手数料の特典システム導入のお知らせ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ JCMでは、一度に20株以上を提供する場合、申込数に応じて請求代金がディス カウントされる特典システムを導入しました。20-49株の場合は約20%、50株以 上の場合は約25%ディスカウントの価格となっています。生物遺伝資源提供同意 書に関しては従来どおりです。 本システムには専用の微生物材料提供依頼書(書式M-4L)がありますので、以 下からダウンロードしてください。 http://www.jcm.riken.jp/JCM/Ordering_J.html 価格に関する詳細は以下をご覧ください。 https://www.brc.riken.jp/inf/distribute/jcmdiscount.shtml ------------------------ ※ メールでの情報提供受信を中止されたい場合は、微生物材料開発室(inquiry@jcm.riken.jp) まで「メールニュース不要」の旨をご連絡下さい。 ※ 当メールへのご質問などは、微生物材料開発室(inquiry@jcm.riken.jp)までお送り下さい。 ※ 当メールニュース受信者各位機関のサーバーメインテナンス等によりメール ニュースをお届けできない場合でも、メールニュースの再発行は行いません。 発行済みのメールニュースは当開発室のwebサイトで公開しておりますので そちらをご覧下さい。 http://www.jcm.riken.jp/JCM/mailnews.html ※ 本メールに記載された内容は予告することなく変更することがあります。 ※ 本メールに掲載された記事を許可なく複製・転載することを禁止します。 _____________________________________________ 発行 独立行政法人 理化学研究所 バイオリソースセンター 微生物材料開発室 (JCM) inquiry@jcm.riken.jp http://www.jcm.riken.jp/ 2008年1月17日 _____________________________________________