************************************************************* RIKEN BioResource Center - Japan Collection of Microorganisms JCM Mail News (電子メール版) No. 8 ********************************************************* 独立行政法人 理化学研究所 バイオリソースセンター 微生物材料開発室(JCM) から公開している微生物等の最新情報をお届けします。 ━━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ● 今月のリソース紹介 ● 新規公開微生物株(2006年10月公開) ● 研修事業のご案内 ● 今月のFAQコーナー ● 微生物ゲノムDNA試験提供のお知らせ ● 微生物株の寄託ならびに公開の証明書の発行 ● JCM微生物株カタログ第9版 (2005年)について ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃ 今月のリソース紹介 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 植物防疫法によって提供が規制されている微生物株の入手の方法について 当施設で保存している微生物株のなかにはその提供が法律で規制されているも のがあります。近年、ユーザーからの問い合わせが増えましたので、植物防疫 法でその提供が規制されている微生物株を当施設から入手する手続きの方法に ついて説明したいと思います。カタログやオンラインカタログの”Distribution to users in Japan is controlled by the Plant Protection Law”と記載され ている微生物株がそれに該当します。該当する菌株を入手希望する方は管轄す る植物防疫所に入手のための譲受許可申請をしなければなりません。譲受許可 申請に関しましては植物防疫所のホームページ (http://www.pps.go.jp/law/index.html)をご覧ください。ホームページの中の 「試験研究のために輸入検疫有害菌を国内の指定微生物株保存機関から譲り受 ける方へ」のボタンを選択すると申請書がダウンロードできます。植物防疫所 は、横浜植物防疫所、名古屋植物防疫所、神戸植物防疫所、門司植物防疫所お よび那覇植物防疫事務所があります。自分の地域を管轄する植物防疫所がどこ であるかは上述のホームページで確認することができます。許可申請に必要な JCMからの情報は次のとおりです。菌種名、JCM番号、JCMで輸入した際の輸入許 可番号(オンラインカタログで最新版を見ることが可能です)。 使用が認められますと申請した植物防疫所から許可書が手元に届けられます。 そのコピー(一式)と独立行政法人理化学研究所和光研究所長宛の提供依頼書 (形式自由)、ならびに微生物材料提供依頼書(書式M-4)、生物遺伝資源提供 同意書(書式M-5)およびバイオセーフティーレベル2微生物株利用誓約書(書 式M-7、必要な場合のみ)をそえて、独立行政法人理化学研究所和光研究所長宛 (〒351-0198 埼玉県和光市広沢2-1)にお送りください。(各書式類はホーム ページhttp://www.jcm.riken.jp/JCM/Ordering_J.htmlから入手できます。)内 部手続きが終わり次第、微生物株を発送いたします。微生物株が届きましたら、 管轄植物防疫所に菌株到着報告書をお送りください。これで、規制菌入手に関 する一連の手続は完了です。 年に一度、提供された微生物株の管理状況を植物防疫所の担当官がチェックさ れます。その後、管轄する植物防疫所への管理状況報告書の提出が義務付けら れています。 ご不明な点は規制菌担当の小迫までご連絡をお願いいたします。(048-467-9564 直通) (先任研究員 小迫芳正) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃ 新規公開微生物(2006年10月公開) ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 細菌 Actinoalloteichus hymeniacidonis JCM 13436 Type strain Aquimarina intermedia JCM 13506 Type strain Bowmanella denitrificans JCM 13378 Type strain Kribbia dieselivorans JCM 13585 Type strain Oenococcus kitaharae JCM 13282 Prevotella enoeca JCM 12259 Type strain Roseomonas aquatica JCM 13556 Type strain Rubrivivax benzoatilyticus JCM 13220 Type strain アーキア Halobacterium jilantaiense JCM 13558 Type strain 真菌 Bactrodesmium cubense JCM 14126 Bullera nakasei JCM 13329 Type strain Bullera sp. JCM 10837 Cladosporium colocasiae JCM 13642 Cladosporium colocasiae JCM 14195 Cladosporium colocasiae JCM 14196 Exobasidium japonicum JCM 10156 Exobasidium japonicum JCM 14106 Exobasidium japonicum JCM 14107 Lophiostoma aquaticum JCM 14131 Lophiostoma nucula JCM 14132 Lophiostoma quadrinucleatum JCM 14133 Lophiostoma winteri JCM 14134 Lophiostoma winteri JCM 14135 Lophiotrema boreale JCM 14136 Lophiotrema nucula JCM 14137 Lophiotrema vagabundum JCM 14138 Massarina bipolaris JCM 14139 Massarina cisti JCM 14140 Massarina corticola JCM 14141 Massarina igniaria JCM 14142 Massarina igniaria JCM 14143 Massarina microspora JCM 14144 Massarina phragmaticola JCM 14145 Massarina rubi JCM 14146 Massarina thalassioidea JCM 14147 Monodictys putredinis JCM 14128 Monodictys putredinis JCM 14129 Petrakia echinata JCM 14130 詳細は以下のサイトをご覧下さい。 http://www.jcm.riken.jp/JCM/catalogue_J.html ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃ 研修事業のご案内 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 平成18年度研修事業について 昨年度に引き続き、微生物の培養・保存に関する技術研修を行うことになりま したので、ご案内申し上げます。 本年度は好気性細菌、嫌気性細菌、放線菌、アーキア(古細菌)、酵母および 糸状菌類の培養・保存法について初心者を対象に講義および実習を行います。 研修期間: 平成19年1月22日(月)- 1月23日(火) 研修場所: 独立行政法人理化学研究所 和光研究所 微生物系統保存棟内 定員: 5名程度 申し込み方法等の詳細につきましては、筑波研究所の理研バイオリソースセン ターの下記のサイトをご覧ください。ご参加くださいますようよろしくお願い いたします。 https://www.brc.riken.jp/inf/kensyu/index.shtml ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃ 今月のFAQコーナー ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Q.1 JCM株を産業利用できますか? A.1 現在ホームページに掲載しております生物遺伝資源提供同意書は学術およ び研究開発を目的とした場合のものです。産業利用を希望される場合には個別 に対応させていただきますのでinquiry@jcm.riken.jpまでお問い合わせくださ い。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃ 微生物ゲノムDNA試験提供のお知らせ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 理研バイオリソースセンター(RIKEN BRC)遺伝子材料開発室ならびに微生物材 料開発室(JCM)では、JCMに保存されている微生物株由来ゲノムDNAの提供 準備を進めています。両材料開発室は、クローンならびに微生物の提供機関と して世界的な事業を展開しておりますが、協力体制の下で行う事業は初めての ことです。そこで、試験提供期間を設け、JCM保有株由来ゲノムDNAの提供事業 を行うことになりました。これまで両材料開発室ユーザーの皆様からのご要望 を多数承っておりましたが、提供がなかなか実現せずご迷惑をおかけいたしま した。試験提供期間中も、皆様からのご意見を取り入れ、提供対象リソース数 も徐々に増やしていく予定です。詳しくは下記webページを参照してください。 https://www.brc.riken.jp/lab/dna/ja/JCMDNA.html 対象菌株及び用量 Pyrococus horikoshii JCM 9974(約2μgDNA/バイアル) Thermus thermophilus JCM 10941(約5μgDNA/バイアル) 提供価格 学術機関:9,450円(送料・消費税込み) 非学術機関:12,285円(送料・消費税込み) 提供申し込み 遺伝子材料提供依頼書(書式A)1部と生物遺伝資源提供同意書(書式C)正本2 部を記入の上、下記までお送り下さい。尚、これらの書式は上記のwebページか らダウンロードできます。 〒305-0074 茨城県つくば市高野台3-1-1 独立行政法人理化学研究所筑波研究所 研究推進部 企画課バイオリソースセンター受付 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃ 微生物株の寄託ならびに公開の証明書の発行 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology (IJSEM) 誌に新種等を発表される場合、あるいは本誌の Validation List に新 種等の掲載を依頼する場合、当該種等の基準株が2カ国以上のカルチャーコレ クションに寄託され、一般に公開されることの証明が求められます。JCMではこ の IJSEM 誌の方針に沿って、保存微生物株の寄託ならびに公開の証明書を発行 しています。(詳細は<http://www.jcm.riken.jp/JCM/Depositing_J.html>をご 覧下さい。) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃ JCM微生物株カタログ第9版 (2005年)について ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ RIKEN BRC では上記カタログを頒布しております。公開株8,059株 [細菌(放 線菌を含む)4,802株、アーキア(古細菌)204株、真菌(糸状菌および酵母) 3,034株、その他19株]が収載されています。販売価格は 5,250 円 (本体 5,000 円 + 税) で、海外の場合は送料が加算されます。 ------------------------ ※ メールでの情報提供受信を中止されたい場合は、微生物材料開発室(inquiry@jcm.riken.jp) まで「メールニュース不要」の旨をご連絡下さい。 ※ 当メールへのご質問などは、微生物材料開発室(inquiry@jcm.riken.jp)までお送り下さい。 ※ 本メールに記載された内容は予告することなく変更することがあります。 ※ 本メールに掲載された記事を許可なく複製・転載することを禁止します。 _____________________________________________ 発行 独立行政法人 理化学研究所 バイオリソースセンター 微生物材料開発室 (JCM) inquiry@jcm.riken.jp http://www.jcm.riken.jp/JCM/JCM_Home_J.html 2006年11月30日 _____________________________________________