Pachysolen tannophilus JCM 1633Tの誤った菌株が提供されていた」のお知らせの詳細

2016年 9月 5日

 菌類の一種であるPachysolen tannophilus JCM 1633T 株は、1982年に東京大学分子細胞生物学研究所(旧応用微生物学研究所)IAMカルチャーコレクションから入手し、2004年より公開して提供をしてまいりました。この度、内部の品質検査(26S rRNA遺伝子のD1/D2領域の塩基配列の検査)で本株がPachysolen tannophilus ではないことが判明しました。入手元のIAMカルチャーコレクションは既に閉鎖しており、同株の再入手が不可能であることから、JCM 1633T株の提供を中止することといたしました。

 JCMは2011年に菌株の受入検査としてrRNA遺伝子塩基配列の検査を導入し、寄託者より提示された塩基配列との同一性の確認を行っています。それ以前に受け入れた菌株については順次検査を行うとともに、提供依頼を受けた未検査株に関しては提供前に検査を実施しており、その過程で本株の不具合が発見されました。

 今後も遺伝子塩基配列に基づく同一性の検査を進め、菌株の品質向上に努めてまいります。ご理解とご支援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

 なお、過去のJCM 1633T 株の利用者には、陳謝、利用中止の要請、代替株の提供案内ならびに経緯の説明の連絡を差し上げております。

 本件に関するご質問やご要望等がございましたら、inquiry.jcmriken.jpまでご連絡いただきますようお願い申し上げます。



コメントは受け付けていません。