Leeuwenhoekiella marinoflava JCM 8517Tの提供中止と Leeuwenhoekiella marinoflava JCM 31008Tの提供開始」のお知らせの詳細

2015年 12月 14日

 Leeuwenhoekiella marinoflava JCM 8517T株は、1960年にR. Spencer氏により報告され、NCIMB*(英国)等に寄託されました。JCMは本株を1992年にNCIMBから入手し、1996年より公開して提供をしてまいりました(公開当時の学名:Cytophaga marinoflava)。この度、利用者から指摘があり、16S rRNA遺伝子の塩基配列を検査したところ、本株がCellulophaga 属に属する菌株であり、Leeuwenhoekiella marinoflavaではないことが判明し、JCM 8517Tの提供は中止することといたしました。改めて、LMG**(ベルギー)より同一由来株を入手し、16S rRNA遺伝子塩基配列の検査を行い、その株が真正なLeeuwenhoekiella marinoflava であることが確認できましたので、JCM 31008Tとして公開いたしました。

 JCMは2011年に細菌菌株の受入検査として16S rRNA遺伝子塩基配列の検査を導入し、寄託者より提示された塩基配列との同一性の確認を行っています。しかし、それ以前に受け入れた細菌菌株は上記の遺伝子検査を行っていませんでした。16S rRNA遺伝子塩基配列の検査が未実施の細菌菌株については順次検査を行っているものの、まだ全株の検査は終了しておりません。今後も検査を継続するとともに、提供依頼を受けた未検査株に関しては提供前に実施いたします。ご理解とご支援の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

 尚、JCM 8517T株の過去の利用者には、陳謝、利用中止の要請、代替株の提供案内並びに経緯の説明の連絡をしました。

 本件に関するご質問やご要望等がございましたら、inquiry.jcmriken.jpまでご連絡いただきますようお願いいたします。

* NCIMB; National Collections of Industrial, Food and Marine Bacteria, UK
**LMG (BCCM/LMG) ; LMG Bacteria Collection, Belgian Co-ordinated Collections of Micro-organisms, Belgium 



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