2015年 9月 28日
Methanofollis ethanolicus JCM 15103T株は2009年より公開して提供をしてまいりました。この度、本株の大量培養を行い、ゲノムDNAを調製し、その標品について品質検査を実施したところ、正しい株に加えて細菌がコンタミネーションしていることが判明しました。その後、菌株受入れ直後に作製したシード保存についても確認したところ、受入当初より同じ細菌がコンタミネーションしていることが明らかとなりました。現在までに寄託者から純化株を得ることができておらず、JCM 15103T株の提供を中止することといたしました。
アーキア菌株の受入にはアーキアの16S rRNA塩基配列の比較のみを行ってきました。今後のアーキア菌株の受入時においては、アーキアの16S rRNA塩基配列の検査に加えて、細菌のコンタミネーションの有無を細菌の16S rRNA遺伝子に特異的なPCR検査によって確認することも行い、アーキア菌株の品質向上に努めてまいります。ご理解とご支援の程、何卒よろしくお願い申し上げます。
尚、JCM 15103T株の利用者には、陳謝、利用中止の要請並びに経緯の説明のご連絡を差し上げております。
JCM 15103T株に関するご質問やご要望等がございましたら、inquiry.jcmriken.jp までご連絡いただきますようお願いいたします。